病害虫防除情報(サツマイモ基腐病)(福島県病害虫防除所)
印刷用ページを表示する 掲載日:2025年12月22日更新
家庭菜園でもサツマイモ基腐病(もとぐされびょう)にご注意ください
サツマイモ基腐病(もとぐされびょう)は、サツマイモの茎やイモを腐らせてしまう病気です。
2018年に沖縄県で初確認され、福島県においても、2024年10月に南会津地方、2025年10月に中通り地方で発生が確認されています。
一度発生するとサツマイモの収穫量が大きく減ってしまい、翌年以降の栽培にも影響が出ることがあります。
被害を拡大させないため、しっかり対策しましょう。
2018年に沖縄県で初確認され、福島県においても、2024年10月に南会津地方、2025年10月に中通り地方で発生が確認されています。
一度発生するとサツマイモの収穫量が大きく減ってしまい、翌年以降の栽培にも影響が出ることがあります。
被害を拡大させないため、しっかり対策しましょう。
サツマイモ基腐病(もとぐされびょう)ってどんな病気?
サツマイモ基腐病(もとぐされびょう)は、カビの一種である糸状菌が原因で起こる病気です。主な症状は以下の通りです。
茎の地際部の黒ずみ・・・サツマイモの株元に近い茎が黒色や暗褐色に変わります。
葉の変色やしおれ・・・葉が黄色や紫色に変色したり、株全体がしおれて最終的には枯れてしまいます。ただし、夏には目立たなくても秋になると黄変が広がることがあります。
サツマイモの腐り・・・感染したサツマイモは、茎につながる部分(なり首)から腐り始めます。収穫時は大丈夫でも、貯蔵中に腐ることもあります。
この病気の菌は、感染した苗や種イモ、さらには土の中に残ったサツマイモのカスや水を通して広がっていきます。特に、水が溜まりやすい場所で発生しやすいので注意が必要です。
茎の地際部の黒ずみ・・・サツマイモの株元に近い茎が黒色や暗褐色に変わります。
葉の変色やしおれ・・・葉が黄色や紫色に変色したり、株全体がしおれて最終的には枯れてしまいます。ただし、夏には目立たなくても秋になると黄変が広がることがあります。
サツマイモの腐り・・・感染したサツマイモは、茎につながる部分(なり首)から腐り始めます。収穫時は大丈夫でも、貯蔵中に腐ることもあります。
この病気の菌は、感染した苗や種イモ、さらには土の中に残ったサツマイモのカスや水を通して広がっていきます。特に、水が溜まりやすい場所で発生しやすいので注意が必要です。
対策のポイント 3つの「ない」で病気を防ぎましょう
1.病原菌を「持ち込まない」対策
健全な苗や種イモを使うことが最初のステップです。
・健全な種イモと苗を選ぶ
・種イモ、苗の消毒
植え付ける前に、ベンレート水和剤やベンレートT水和剤20(500〜1000倍希釈、30分間浸漬)で苗を消毒しましょう。
消毒液は使う日ごとに新しく作り、使い切りましょう。
農薬を使う際は、必ずラベルの説明をよく読んで使い方を守ってください。
・苗の採り方に注意
さし穂を採る時は、株の地際から5cm以上離れた部分を切り取りましょう。
ハサミなどの道具は、こまめに消毒(火炎処理や水洗い、拭き取りなど)してください。
・資材や道具の消毒
他の場所で使った道具(長靴や耕運機、コンテナなど)を菜園で使う場合は、しっかり洗って消毒しましょう。
・健全な種イモと苗を選ぶ
・種イモ、苗の消毒
植え付ける前に、ベンレート水和剤やベンレートT水和剤20(500〜1000倍希釈、30分間浸漬)で苗を消毒しましょう。
消毒液は使う日ごとに新しく作り、使い切りましょう。
農薬を使う際は、必ずラベルの説明をよく読んで使い方を守ってください。
・苗の採り方に注意
さし穂を採る時は、株の地際から5cm以上離れた部分を切り取りましょう。
ハサミなどの道具は、こまめに消毒(火炎処理や水洗い、拭き取りなど)してください。
・資材や道具の消毒
他の場所で使った道具(長靴や耕運機、コンテナなど)を菜園で使う場合は、しっかり洗って消毒しましょう。
2.病原菌を「増やさない」対策
・発病株の早期発見と除去
サツマイモの株元や葉に異変がないか、定期的に観察しましょう。
病気が見つかったら、サツマイモを含めてすぐに抜き取り、菜園の外で処分してください。この時、土が付着しないように袋に入れるなどして運びましょう。
抜き取った場所には、他の苗を植えないようにしましょう。
・薬剤の散布
病気が広がるのを防ぐために、発病株を除去した後、周辺の株に登録されている薬剤を散布しましょう。
フリント®フロアブル25は植え付け前の土壌散布混和処理が推奨されており、予防効果が高いとされています。
その他、ZG-ボルドーやジーファイン水和剤、アミスター20フロアブルなどの予防剤が使用できます。
薬剤は治療効果が期待できないものもあるため、予防として早めに使うことが大切です。
散布する際は、特に地際の茎に薬剤がしっかりかかるように注意してください。
石原フロンサイドSCや石原フロンサイド粉剤もサツマイモ基腐病に適用拡大されており、予防効果に優れています。
※雨の多い時期や台風の通り道になった後は、病気が広がりやすいので、降雨前に予防的な散布を検討しましょう。
・排水対策
病原菌は水を介して広がるため、菜園に水が溜まらないように排水対策をしっかり行いましょう。
畝の周りに溝を掘ったり、地面を平らにしたり、土壌の透水性を良くするために有機物をすき込むのも効果的です。
サツマイモの株元や葉に異変がないか、定期的に観察しましょう。
病気が見つかったら、サツマイモを含めてすぐに抜き取り、菜園の外で処分してください。この時、土が付着しないように袋に入れるなどして運びましょう。
抜き取った場所には、他の苗を植えないようにしましょう。
・薬剤の散布
病気が広がるのを防ぐために、発病株を除去した後、周辺の株に登録されている薬剤を散布しましょう。
フリント®フロアブル25は植え付け前の土壌散布混和処理が推奨されており、予防効果が高いとされています。
その他、ZG-ボルドーやジーファイン水和剤、アミスター20フロアブルなどの予防剤が使用できます。
薬剤は治療効果が期待できないものもあるため、予防として早めに使うことが大切です。
散布する際は、特に地際の茎に薬剤がしっかりかかるように注意してください。
石原フロンサイドSCや石原フロンサイド粉剤もサツマイモ基腐病に適用拡大されており、予防効果に優れています。
※雨の多い時期や台風の通り道になった後は、病気が広がりやすいので、降雨前に予防的な散布を検討しましょう。
・排水対策
病原菌は水を介して広がるため、菜園に水が溜まらないように排水対策をしっかり行いましょう。
畝の周りに溝を掘ったり、地面を平らにしたり、土壌の透水性を良くするために有機物をすき込むのも効果的です。
3.病原菌を「残さない」対策
収穫が終わった後も、来年のために菌を菜園に残さないようにしましょう。
・残渣の処理
収穫後は、茎や葉などのサツマイモの残渣を菜園から速やかに取り除きましょう。
残渣を細かく粉砕し、地温が高い時期に土にすき込むことで分解を促しましょう。
・土壌消毒
苗床やサツマイモを植え付ける畑に、土壌殺菌剤(バスアミド、キルパー、フロンサイドSC、フロンサイド粉剤、またはフリントフロアブル25など)を使って土壌消毒を行いましょう。
土壌消毒を行う際は、ビニールなどで土を覆う必要がある場合もありますので、使用方法をよく確認してください。
・輪作や休耕
サツマイモの連作は避け、サツマイモ以外の作物を育てたり、しばらく菜園を休ませたりすることも、土壌中の菌を減らすのに役立ちます。
・残渣の処理
収穫後は、茎や葉などのサツマイモの残渣を菜園から速やかに取り除きましょう。
残渣を細かく粉砕し、地温が高い時期に土にすき込むことで分解を促しましょう。
・土壌消毒
苗床やサツマイモを植え付ける畑に、土壌殺菌剤(バスアミド、キルパー、フロンサイドSC、フロンサイド粉剤、またはフリントフロアブル25など)を使って土壌消毒を行いましょう。
土壌消毒を行う際は、ビニールなどで土を覆う必要がある場合もありますので、使用方法をよく確認してください。
・輪作や休耕
サツマイモの連作は避け、サツマイモ以外の作物を育てたり、しばらく菜園を休ませたりすることも、土壌中の菌を減らすのに役立ちます。
最新情報リンク
農畜産業振興機構 サツマイモ基腐病の発生と防除の取り組み<外部リンク>
農林水産省 サツマイモ基腐病の防除について<外部リンク>
このページに関するお問い合わせ先
福島県農業総合センター
安全農業推進部発生予察課(病害虫防除所)
電話:024-958-1709
ファックス:024-958-1727
安全農業推進部発生予察課(病害虫防除所)
電話:024-958-1709
ファックス:024-958-1727
病害虫防除所ホームページ<外部リンク>

